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SETUP GUIDE / 2026-09-09 / ブログ

AIエージェントで
サーチコンソールGA4を読む

Google Cloudで「見るだけの鍵」を1つ作ってAIに渡すと、サーチコンソールとGA4の数字を、AIが自分で読みに行けます。 CSVのダウンロードは要りません。あなたがやるのは、鍵を1つ作ることと、2つの画面に「この鍵の人は見てよい」と登録すること。 ブラウザで「許可」を押す画面は出ません。Claude Codeでも、ChatGPTアプリのCodexでも同じ頼み方で動きます。

YOU DO
3つだけ
MINUTES
約30分
COST
無料
AFTER
言うだけ

WHYこうなります

この手順を作った人が、実際に運用している数字です。

7サイト鍵1つで全部読む2026年8月時点で、1つの鍵で7サイトぶんのサーチコンソールを読んでいます。サイトが増えても、鍵は増えません。
22→237クリックが10倍になった日を、10分で読み解いた2026年9月8日、検索流入が急に増えた日。AIにサーチコンソールを読ませて、動いた記事2本と検索された言葉を特定しました。GA4を読ませると流入の72%が検索で、SNSではないと分かりました。
毎週月曜順位表が勝手に更新される同じ鍵で、記事ごとの平均掲載順位を毎週取ってきて表に書き込んでいます。人は表を見るだけです。

WHAT何をしているの

人・AI・Googleの分担はこれだけです。

YOU
「直近28日を見せて」と言う
日本語で頼むだけ。ダウンロードはしない
AI
鍵で読みに行く
サーチコンソールとGA4の窓口(API)に、見るだけの鍵を見せて数字を取ってくる
YOU
表を見て、直す記事を決める
記事を直すのは別の道具(WordPress編)。ここは読むだけ

ポイントは、鍵が「見るだけ」なことです。この鍵では、サイトの設定もGA4の設定も変えられません。AIに渡しても、壊れるものがありません。

用語は3つだけ

サービスアカウント
Googleが発行するプログラム用の名前と鍵。あなたのGoogleアカウントとは別の「見るだけの人」を1人作る形です。この人をサーチコンソールとGA4に「閲覧者」として招待します。
プロパティ
サーチコンソールとGA4での「サイト1つぶん」のまとまり。GA4のプロパティには9桁の数字のIDがあり、AIはこの数字で「どのサイトか」を指定します。
API
画面ではなく文字の命令で数字を取り出す窓口。Google Cloudで「Search Console API」「Google Analytics Data API」の2つを有効にすると開きます。

YOUあなたがやるのは3つだけ

手順1と2はブラウザ、手順3はAIとの会話です。全部で30分。終わったら、あとは毎回「見せて」と言うだけです。WordPress編で作った blog のフォルダ(プロジェクト)の中でやると、道具が1か所にそろいます。

1
Google Cloudで「見るだけの鍵」を1つ作る
15分 / ブラウザ
なぜ:Googleは、知らないプログラムにデータを渡しません。「この鍵を持っている人には見せてよい」と自分で登録する作業です。ここだけはAIが代われません(あなたのGoogleアカウントにログインする必要があるため)。Google Cloud Consoleの名前は物々しいですが、この使い方は無料の範囲で、カードの登録も要りません。
  1. Google Cloud Console(console.cloud.google.com)を開く → 上の「プロジェクトの選択」→「新しいプロジェクト」→ 名前は何でも(例:blog-analyze)→ 作成 → そのプロジェクトを選んだ状態にする
  2. 左の「APIとサービス → ライブラリ」で2つを検索して、それぞれ「有効にする」:Search Console APIGoogle Analytics Data API
  3. APIとサービス → 認証情報」→「認証情報を作成」→「サービスアカウント」→ 名前は blog-reader → ロール(役割)は飛ばして「完了」
  4. 作ったサービスアカウントを開く →「キー」タブ →「鍵を追加」→「新しい鍵を作成」→ JSON → 作成(ダウンロードフォルダにJSONが落ちる。置いたままにする
  5. 同じ画面の「メール」(…@….iam.gserviceaccount.com)をコピーしておく。手順2で使います
こうなればOK

ダウンロードフォルダに プロジェクト名-…json が1つ落ちていて、サービスアカウントのメールがコピーしてあれば完了です。JSONの中身は開かなくて構いません。

注意鍵のJSONはこの1回しか落とせない

同じ鍵は二度とダウンロードできません。失くしても壊れてはいないので、慌てなくて大丈夫です。

「キー」タブで新しい鍵をもう1つ作り、古い鍵は同じ画面で「削除」します。AIには「新しい鍵を落とした」と言えば入れ替えてくれます。

注意鍵のJSONをチャットに貼らない・スクショしない

このファイルは、あなたのサーチコンソールとGA4を「読める」鍵そのものです。読むだけとはいえ、他人に渡るものではありません。

ダウンロードフォルダに置いたまま、AIに「落とした」とだけ伝えます。移動はAIがやります。

注意ロールを選択」で何を選べばいいか分からない

サービスアカウントを作る途中で「このサービスアカウントにプロジェクトへのアクセスを許可する」という画面が出ます。ここは何も選ばなくて大丈夫です。

ロールは空のまま「続行」→「完了」。見る権限は、手順2でサーチコンソールとGA4の側から与えます。

2
サーチコンソールとGA4に「この鍵の人は見てよい」と登録する
5分 / ブラウザ
なぜ:鍵を作っただけでは、Googleはまだ何も見せてくれません。サイトの持ち主であるあなたが、「この人は閲覧者です」と2つの画面で招待して、はじめて読めます。
  1. サーチコンソール(search.google.com/search-console)→ 自分のサイトを選ぶ → 左下「設定」→「ユーザーと権限」→「ユーザーを追加」→ 手順1でコピーしたメール・権限は「制限付き」→ 追加
  2. GA4(analytics.google.com)→ 左下の歯車「管理」→ プロパティの列にある「プロパティのアクセス管理」→ 右上の「+」→「ユーザーを追加」→ 同じメール・役割は「閲覧者」→ 追加
  3. GA4の同じ「管理」→「プロパティの詳細」→ 右上の「プロパティID」(9桁の数字)を控える
こうなればOK

サーチコンソールの「ユーザーと権限」と、GA4の「プロパティのアクセス管理」の両方に、…@….iam.gserviceaccount.com の行があり、プロパティIDの数字が控えてあれば完了です。

注意GA4の「測定ID(G-…)」と「プロパティID」を間違える

GA4には似た番号が2つあります。「G-」で始まる測定IDは、サイトに埋め込む計測用の番号。AIが読むときに使うのは、数字だけの9桁のプロパティIDです。

「管理 → プロパティの詳細」の右上にある、数字だけのほうを控えてください。

注意サイトが複数ある/別のGoogleアカウントのサイトもある

鍵は1つで足ります。サービスアカウントは特定のGoogleアカウントに縛られない独立した「鍵」なので、別アカウントのサイトにも同じメールを招待できます。この手順を作った環境では、2つのGoogleアカウントにまたがる7サイトを、1つの鍵で読んでいます。

サイトごとに手順2を繰り返すだけです。手順1(鍵づくり)はやり直しません。

3
AIに「繋いで」と言って、接続テストの2行を見る
5分 / AIとの会話
なぜ:道具を作るのはAIの仕事です。鍵のファイルを動かすのも、読む命令を書くのも、全部AIがやります。あなたがやるのは、下の文章を貼って、最後に返ってくる2行を見るだけです。

記事用のフォルダ(WordPress編なら blog)のチャット欄に、下の文章を貼ります。下から2行だけ、自分のサイトURLとプロパティIDに書き換えてください。

AIに貼るだけ①「繋いで」(下の2行を書き換え)
サーチコンソールとGA4を、あなたが自分で読めるようにしたいです。
Google Cloudで作ったサービスアカウントの鍵(JSONファイル)を、ダウンロードフォルダに落としました。サーチコンソールとGA4には、そのサービスアカウントのメールアドレスを、見るだけの権限で追加してあります。

やってほしいこと:
1. 鍵のJSONを、このフォルダの中に移してください。中身をチャットに表示しない。gitにも入れない。
2. サーチコンソール(Search Console API)とGA4(Google Analytics Data API)を読む道具を作ってください。読み取りだけで、書き込みは一切しない。
3. 接続テストとして、サーチコンソールの直近28日のクリック合計と、GA4の直近28日のユーザー数を、1行ずつ教えてください。
4. うまくいかないときは、エラーの文をそのまま見せて、私にできることを1つだけ言ってください。
5. 許可を求める画面が出るのは普通なので、必要なら止まって「許可を押してください」と私に言ってください。

サイトURL: https://あなたのサイト
GA4のプロパティID: 000000000
  1. 送信する。AIが鍵を移し、道具を作る。「許可しますか」が出たら「許可」
  2. AIが「サーチコンソール:直近28日 クリック◯件」「GA4:直近28日 ユーザー◯人」と2行返す
  3. 数字が、サーチコンソールとGA4の画面で見えている数字とだいたい合っていれば完了
こうなればOK

2行の数字が返れば、準備は全部です。Google Cloudの画面は、もう開きません。次からは下の「毎回」の頼み方を貼るだけです。

実際に起きたSearch Console API has not been used in project … or it is disabled」で止まる

この手順を作った環境で実際に出ました。鍵は合っていて、Google Cloud側で「Search Console API」を有効にし忘れていただけです。

「APIとサービス → ライブラリ」で Search Console APIGoogle Analytics Data API の2つが「有効」になっているか見てください。有効にして数分待ってから、AIに「もう一度」と言います。

実際に起きたAIが「NG(権限未付与)」「403」と言う

鍵は届いていて、「その鍵の人にはまだ見せてよいと登録していない」状態です。サーチコンソールかGA4のどちらかで、手順2のメール追加が漏れています。

両方の画面に、サービスアカウントのメールが並んでいるか確認してください。サーチコンソールのプロパティの種類(ドメイン/URLプレフィックス)はどちらでも構いません。AIが自動で見分けます。

注意AIが「鍵のファイルが見つからない」と言う

ダウンロードフォルダに、名前の似たJSONが複数あるか、別の場所に落ちているかです。

ダウンロードフォルダを開いて、いちばん新しい「プロジェクト名-…json」の名前をAIに伝えてください。ファイルをチャットに添付する必要はありません。

毎回の頼み方(設定が終わったら、これだけ)

全体を見るときと、記事1本を深く見るときの2つです。どちらも読むだけで、記事は変えません。

AIに貼るだけ②「見せて」(書き換え不要)
サーチコンソールとGA4を読んで、直近28日について教えてください。
1. クリックが増えた記事トップ5(その前の28日と比べて)
2. 表示は多いのにクリック率が低い記事トップ5(タイトルを直す候補)
3. 掲載順位が4〜10位で、あと少しで上がりそうな記事トップ5(書き足す候補)
4. GA4の流入元の割合(検索・SNS・直接・その他)
サーチコンソールのURLに「#」より後ろが付いているものは、切って同じ記事としてまとめてください。
表にしたあと、次に手を入れる記事を1つだけ選んで、理由を2行で。記事の書き換えや公開はしないでください。
AIに貼るだけ③「この記事だけ」(URLを書き換え)
この記事について、直近28日のサーチコンソールを読んでください。
記事URL: https://あなたのサイト/記事のURL
1. この記事が検索された言葉トップ10(表示回数・クリック・掲載順位つき)
2. 検索された言葉のうち、本文にまだ答えが書いていないもの
3. タイトルの直し案を2つ(検索された言葉を入れて)
記事の書き換えはしないでください。案を出すだけです。
こうなればOK

表と「次に手を入れる記事」が返ってきます。直すのはWordPress編の道具で。「この記事のタイトルを案1に直して下書きにして」と言えば、そちらが動きます。

SEEできたものはどこで見られるの

見たいもの場所
鍵のファイル記事用フォルダの中のJSON。普段は開かなくて構いません。AIがgitに入らないようにしています
鍵の人が招待されているかサーチコンソール → 設定 → ユーザーと権限 / GA4 → 管理 → プロパティのアクセス管理
鍵を捨てたいときGoogle Cloud → サービスアカウント → キー → 「削除」。その瞬間から道具は動かなくなります。招待も両方の画面から外しておくと、より確実です
AIが読んだ数字の元サーチコンソールの「検索結果」画面、GA4の「レポート」画面。同じ期間にすれば、同じ数字が見えます

CAREこれだけは気をつけてください

取り返しがつかないことと、読み違えやすいこと

  • 鍵をチャットに貼らない。ダウンロードフォルダに置いて「落とした」と言うだけ。スクショも送らない。
  • 権限は「制限付き」「閲覧者」のまま。それ以上の権限は、この道具には要りません。
  • 要らなくなったら鍵を削除する。パソコンを手放すとき、道具を使わなくなったときは、Google Cloudのキーを1つ消すだけです。
  • サーチコンソールの「平均掲載順位」は実測の順位ではありません。同じ指標どうしの前月比は傾向として信頼できるので、「上がった・落ちた」を見る使い方をしてください。

VSほかのやり方と、正直な比較

やり方向いている人この手順との違い
この手順(見るだけの鍵=サービスアカウント)記事を続けて出す人。サイトが複数の人無料。許可画面が出ない。鍵1つで全サイト。読むだけなので壊せない
自分のGoogleアカウントで許可する(OAuth・スプレッドシート編の方式)シートやドライブも同じ窓口で触りたい人ブラウザで「許可」を押す画面が出る。「このアプリは確認されていません」の警告を1回くぐる
画面からCSVをダウンロードしてAIに渡す月1回だけ見る人設定は要らないが、毎回ダウンロード。サーチコンソールの書き出しは上位1,000行まで
Looker Studioでグラフにする人が眺めたい人見るには良いが、AIが読んで次の一手を出す形にはならない
MONEY費用

この手順自体は無料です。Google Cloudのプロジェクトは無料の範囲で使え、カードの登録も要りません。必要なのは、AIエージェント(Claude CodeかChatGPTのCodex)が使える契約と、すでにあるサーチコンソール・GA4だけです。

Q&Aよくある疑問

サーチコンソールもGA4も、まだ入れていない
この手順の前に、サイト側の設定が要ります。サーチコンソールは「所有権の確認」、GA4はテーマの設定に「測定ID(G-…)」を入れる作業です。どちらもこの手順の外なので、渡した人と一緒に入れてください。
Claude CodeでもChatGPTでも?
頼み方は同じです。この手順を作った環境ではClaude Codeで動かしています。ChatGPTアプリのCodexでも同じ頼み方で道具を作れる見込みですが、そこは未検証です。
数字はいつから見られる?
サーチコンソールに登録した日からの蓄積です。登録前にさかのぼって増えることはありません。登録したばかりのサイトは、数週間は数字が少なくて当たり前です。
順位が、実際に検索したときと違う
サーチコンソールの掲載順位は「その期間の平均」で、場所や端末で変わる実際の順位とは別物です。前月と比べる使い方なら信頼できます。
WordPress編と同じフォルダでいい?
同じフォルダ(blog)がおすすめです。「この記事のタイトルを直して下書きにして」まで、1つの会話でつながります。

CHEAT裏で動いているもの

覚える必要はありません。「何が動いているか知りたい」ときだけどうぞ。

やりたいこと窓口(API)への命令
読めるサイトの一覧Search Console API sites.list(招待済みのプロパティが返る)
検索の数字を取るSearch Console API searchanalytics.query(期間・ページ・検索語・端末で絞れる)
GA4の数字を取るGoogle Analytics Data API runReportproperties/プロパティID を指定)
鍵の形サービスアカウントのJSON。読み取り専用のスコープ webmasters.readonlyanalytics.readonly