← マニュアル保管庫
SETUP GUIDE / 2026-09-08

AIエージェントで
WordPressに半自動投稿

Claude CodeとWordPressを繋ぐと、管理画面での貼り付け作業がなくなります。 原稿をAIに渡すと、タイトル・本文・カテゴリが入った状態で「下書き」に並びます。 あなたがやるのは、WordPressで合鍵を1本発行することと、最後に自分の目で見て公開ボタンを押すことだけです。

YOU DO
3つだけ
MINUTES
約15分
COST
無料
AFTER
言うだけ

WHYこうなります

この手順を作った人が、実際に運用している数字です。

9サイト全部この形で入稿ジャンルもサーバーも違う9つのブログの記事を、同じ道具で下書きに入れています。
692本公開記事の管理まで同じ道具2026年9月4日時点の公開記事数。下書き入稿だけでなく、公開日や状態の読み取りにも同じ合鍵を使っています。
0回AIが公開ボタンを押した回数道具は「下書きまで」しかできないように作ってあります。公開は毎回、人が管理画面で押します。

WHAT何をしているの

人・AI・WordPressの分担はこれだけです。

YOU
原稿を渡す
日本語で「この原稿を下書きで入れて」と言う
AI
Claude Code
合鍵を使って、WordPressの裏口(REST API)から下書きを作る
YOU
見て、公開を押す
管理画面の「下書き」に並ぶ。プレビューして公開ボタンを押す

ポイントは、AIは管理画面を操作しないことです。管理画面と同じことを文字の命令でやれる窓口(REST API)がWordPressには最初からあって、AIはそこに合鍵を見せて記事を置きに行きます。

用語は3つだけ

アプリケーションパスワード
WordPressが発行するAI専用の合鍵。あなたのログインパスワードとは別物で、いつでも1本だけ失効できます。この手順で発行するのはこれです。
REST API
WordPressの裏口。管理画面でやれる操作(記事を作る・直す)を、文字の命令で行う窓口です。設定は不要で、最初から開いています。
下書き
公開されていない状態の記事。この道具が作れるのはここまでです。読者には見えません。

YOUあなたがやるのは3つだけ

ここから先、手を動かすのはこの3つです。残りはAIがやります。

1
WordPressで、AI用の合鍵を1本発行する
5分 / ブラウザ
なぜ:AIにあなたのログインパスワードを渡すのは危ないので、AI専用の合鍵を別に作ります。合鍵は名前を付けて管理でき、要らなくなったらその1本だけ捨てられます。ここだけはAIが代われません(あなたのWordPressにログインする必要があるため)。
  1. WordPressの管理画面にログイン → 左メニュー「ユーザー」→「プロフィール
  2. ページのいちばん下までスクロール → 「アプリケーションパスワード」の欄を探す
  3. 「新しいアプリケーションパスワード名」に claude と入れる → 「新しいアプリケーションパスワードを追加
  4. 緑の枠に 24文字(4文字ずつスペース区切り) が表示される → コピーしてメモ帳などに一時保存
こうなればOK

緑の枠にパスワードが出て、欄の下に「claude」の行が1つ増えていれば完了です。この画面は閉じて構いません。

注意表示されたパスワードはこの1回しか見られない

画面を閉じると、同じパスワードは二度と表示されません。一覧に残るのは名前だけです。

見失ったら、慌てずに同じ手順でもう1本作ってください。古いほうは一覧の「取り消し」で捨てれば済みます。

注意アプリケーションパスワード」の欄がどこにもない

この手順を作った環境では出ませんでしたが、一般に多い原因は2つです。サイトがhttpsになっていない(WordPressは安全でない接続では合鍵の機能を隠します)か、セキュリティ系のプラグインが機能を止めているかです。

AIに「プロフィール画面にアプリケーションパスワードの欄が出ない」とそのまま伝えてください。サイトのURLがhttpsかどうかと、入っているプラグインから切り分けてくれます。

注意この画面をスクショしてAIに送らない

合鍵そのものが写っています。チャットに貼ると、その会話を見られる人全員が使えてしまいます。

合鍵は次の手順でAIが用意する設定ファイルに直接貼ります。チャットには「発行した」とだけ伝えれば十分です。

2
Claude Codeに「WordPressと繋いで」と言い、合鍵をファイルに貼る
5分 / AIとの会話
なぜ:道具を作るのはAIの仕事です。あなたがやるのは、合鍵をAIが用意した設定ファイルに貼るのと、テスト投稿ができたのを見るだけ。頼み方の中に「公開はしない」を入れておくのが、この手順でいちばん大事な一言です。

記事用のフォルダを1つ作ってClaude Codeで開き、そのままこう言います。サイトのURLとログイン名は自分のものに書き換えてください。

AIに貼るだけ(2か所を書き換え)
このフォルダに、WordPressへ下書き投稿する道具を作って。
サイト: https://あなたのサイトのURL
ログイン名: あなたのWordPressのユーザー名
アプリケーションパスワードは発行済み。gitに入らない設定ファイル(wp_sites.local.json)を作ってくれたら、そこに私が自分で貼ります。チャットには貼りません。
できることは「Markdownの原稿を下書きとして入れる」「既存の下書きを更新する」まで。公開(publish)は絶対にしないでください。
設定ファイルができたら場所を教えて。私が貼ったあとで、テストとして「テスト投稿(下書き)」を1本入れて、管理画面で見る場所を教えて。
  1. AIが設定ファイルを作り、「ここに貼ってください」と場所を教えてくれる
  2. そのファイルを開いて、"app_password": "" の引用符の間に、手順1でコピーした24文字を貼って保存する(スペースはあってもなくても通ります)
  3. AIに「貼った」と伝える → AIがテスト投稿を1本作る
こうなればOK

AIが「下書きに入りました」と管理画面のURLを返し、WordPressの「投稿 → 下書き」に テスト投稿(下書き) が1本あれば完了です。これで準備は全部です。テスト投稿はあとで消して構いません。

注意AIが「認証に失敗」「401」と言って止まる

たいてい合鍵の貼り方の問題です。

①ログイン名にメールアドレスを書いていないか(ユーザー名のほうです)②貼った24文字の前後に余計な空白や改行が入っていないか ③合鍵を発行したユーザーと、ログイン名が同じ人か。この3つを見直してください。

注意AIが「403」「WAFに弾かれた」と言って止まる

サーバー会社が入れている不正アクセス防止の壁(WAF)が、機械からの書き込みを怪しんで止める場合があります。この手順を作った環境でも、画像のアップロードと削除で起きました。

まずはAIに任せてください。送り方を変えると通る場合が多く、実際にそれで解決しています。それでも通らないときだけ、サーバー会社の管理画面でWAFを一時的にオフにします(ConoHa WINGなら「サイト管理 → サイトセキュリティ → WAF」。会社によって場所は違います)。試したあとは必ずオンに戻してください。

3
原稿を渡して、自分の目で見て、公開ボタンを押す
毎回2分 / AIとの会話+管理画面
なぜ:ここからが日常です。AIは下書きまで、公開は人。この分担にしておくと、間違った記事は世に出ません。SNSに勝手に流れもしません。

原稿(Markdownでも、ただの文章でも)をフォルダに置くか、チャットに貼って、こう言います。

AIに貼るだけ
この原稿を下書きで入れて。
タイトルは「◯◯」、カテゴリは「◯◯」。
入れたら管理画面のURLを教えて。
  1. AIが返したURLを開く(または「投稿 → すべての投稿 → 下書き」)
  2. 「プレビュー」で見た目を確認する。直したいところがあれば、AIに「ここを直して」と言うと下書きが更新される
  3. 納得したら「公開」を自分で押す
こうなればOK

公開したあとにAIへ「◯◯を公開したよ」と一言伝えておくと、次からの内部リンクや一覧の更新に使ってくれます。

注意公開ボタンを押したら「公開に失敗しました」と赤い帯が出た
あなたのサイト/wp-admin
公開に失敗しました。データベース内の投稿を更新できませんでした。

(記事の編集画面の上部に赤い帯で表示される)

▲ 記事のせいではなく、サーバー側で書き込みが止まっているときに出る

この手順を作った環境で2026年9月8日の深夜に実際に起きました。原因はサーバー会社側のデータベースが一時的に「読み取り専用」になっていたことで、記事の中身とは無関係でした。数時間で直り、下書きも無事でした。

時間を置いてもう一度押してください。半日たっても直らないときは、サーバー会社の「障害情報」を見るか、サポートに連絡します。AIに「公開に失敗しましたと出た」と伝えれば、サーバー側の問題かどうかを裏口から確かめてくれます。

SEEできたものはどこで見られるの

見たいもの場所
AIが入れた下書き管理画面 → 投稿 → すべての投稿 → 上の「下書き」タブ
合鍵が使われているかユーザー → プロフィール → アプリケーションパスワードの一覧。「最終使用」の日時が更新されていれば、道具が動いた証拠です
合鍵を捨てたいとき同じ一覧の「取り消し」。その瞬間から道具は動かなくなります(記事は残ります)
合鍵のファイル記事用フォルダの中の wp_sites.local.json普段は開かなくて構いません。AIがgitに入らないように設定しています

CAREこれだけは気をつけてください

取り返しがつかないことだけ

  • 合鍵をチャットに貼らない。設定ファイルに貼るだけ。スクショも送らない。
  • 合鍵はあなたと同じ力を持ちます。あなたが管理者なら、AIも記事を消せます。心配なら「編集者」権限のユーザーを別に作って、その人の合鍵を使うとより安全です。
  • 「公開はしない」を頼み方から外さない。公開は取り消せても、SNS連携や通知は戻せません。
  • 要らなくなったら合鍵を取り消す。パソコンを手放すとき、道具を使わなくなったときは、一覧から1本消すだけです。

VSほかのやり方と、正直な比較

やり方向いている人この手順との違い
この手順(Claude Code+合鍵)記事を継続して出す人。複数サイトの人無料。道具は自分のもの。サイトが増えても設定ファイルに1行足すだけ
WordPressにAIプラグインを入れる管理画面の中で完結させたい人記事ごとに画面操作が要る。プラグインの月額がかかるものが多い。サイトごとに設定
Zapierなどの連携サービス他のツールとも繋ぎたい人件数で有料になる。原稿を外部サービスに通す
コピー&ペースト月1本の人お金はかからないが、見出し・装飾・画像を毎回手で入れる
MONEY費用

この手順自体は無料です。必要なのはClaude Codeが使える契約と、すでにあるWordPressだけ。追加のプラグインも、サービスの登録もありません。

Q&Aよくある疑問

サイトが複数ある
設定ファイルにサイトを1つずつ足すだけです。合鍵はサイトごとに発行します。この手順を作った環境では9サイトが1つのファイルに入っています。
画像はどうなる?
同じ道具で「画像もアップして」と頼めばメディアに入り、本文に差し込まれます。アイキャッチも同じです。
AIが勝手に公開しない?
頼み方に「公開はしない」と入れた道具は、公開の命令そのものを持ちません。念のため、公開済みの記事を書き換えるときは「公開中の記事です」と一言添えると安全です。
WordPress.comの無料プランでも?
この手順は自分で借りたサーバー(ConoHa・エックスサーバーなど)で確かめたものです。WordPress.comはプランによって裏口が制限されるため未検証です。
Codexでもできる?
できます。頼み方は同じで、合鍵はチャットではなく設定ファイルの場所だけ伝えます。この手順を作った環境ではClaude CodeとCodexの両方が同じファイルを使っています。

CHEAT裏で動いているもの

覚える必要はありません。「何が動いているか知りたい」ときだけどうぞ。

やりたいこと裏口(REST API)への命令
繋がっているか確認GET /wp-json/wp/v2/users/me(合鍵で自分の情報が返れば成功)
下書きを作るPOST /wp-json/wp/v2/posts{"title","content","status":"draft"}
下書きを更新するPOST /wp-json/wp/v2/posts/記事ID
下書き一覧を見るGET /wp-json/wp/v2/posts?status=draft
画像を上げるPOST /wp-json/wp/v2/media(ファイルを添付)